ここでは、歯並びを綺麗にしたいという方のために、妊娠中のインビザラインについて紹介しているので、参考にしてみてください。
妊娠中にインビザラインは可能なのか
基本的には、妊娠中でもインビザライン矯正の治療を受けられます。矯正治療自体が妊娠に弊害を与えるわけではないからです。
ただ、妊娠中のインビザラインで注意が必要なことがあります。インビザラインは、食事や歯磨きを除き、マウスピースを常に装着する必要がありますが、中には、つわり中にマウスピースを装着できなくなってしまう方もいます。そうした場合は、無理せずに外し、調子が良いときにマウスピースをするようにしましょう。
長期間マウスピースを装着できないと歯が後戻りを起こし、マウスピースがはまらなくなるケースもありますので、歯科医師に対処法や治療法を相談しながら行うことが大切です。
妊娠中の矯正治療にインザビラインが適している理由
ここでは、ワイヤー矯正と比べ、妊娠中にインビザラインが適している理由を紹介します。
通院頻度が少ない
インビザラインはワイヤー矯正にくらべて通院頻度が少なくて済みます。なぜなら、インビザラインは始めの段階ですべてのマウスピースが完成していて、治療スケジュールに沿ってマウスピースを交換していくだけだからです。
一般的には通院は2ヵ月に1度程度で、妊娠期間中は最大で4～5回ほどと、身体や心への負担を抑えられます。
口腔ケアと装置のお手入れがしやすい
妊娠中はむし歯や歯周病のリスクが高くなります。つわりの影響で歯磨きをしにくくなったり、女性ホルモンの乱れで口腔内が乾燥しやすくなったりするからです。
ただ、インビザラインは、マウスピースを取り外して洗浄でき、歯磨きもできます。普段通りの口腔ケアを行えるので、むし歯や歯周病のリスクを抑えられるでしょう。
妊娠中の口腔ケアの注意点
通常のインビザライン治療でも口腔ケアは必須ですが、妊娠中は特にケアをしっかりする必要があります。なぜなら、妊娠により女性ホルモンが急増することで歯周病原性細菌が繁殖しやすくなったり、食事の回数が増えることで口腔ケアが不足したりするからです。
ここでは、妊娠中の口腔ケアの方法を紹介します。
バランスの良い食生活を心がける
妊娠中は、できるだけバランスの良い食事を心がけましょう。バランスの取れた食事が歯や歯茎の健康につながるからです。
しかし、つわりの時は食べられるものが限られ、食の好みも変わりやすくなります。糖分の多い飲み物や酸性の食品をだらだら食べ続けることは控えるなどして対策をし、体調が良くなったら、健康的な食事をとりましょう。
妊娠性歯肉炎を防ぐ
妊娠中は唾液の分泌が減り、歯垢が溜まりやすくなります。また、ホルモンバランスが崩れ、歯茎が腫れやすい状態になり妊娠性歯肉炎になることもあります。そのため、妊娠中も通常の口腔ケアを欠かせないことが大切です。
歯磨きやフロス、歯間ブラシなどを使って綺麗にしましょう。つわりで辛いときは、無理に歯磨きをしようとせず、食後に水を飲む、デンタルリンスを使用する、キシリトール配合のガムを噛むなどして唾液の分泌を促しましょう。
妊娠中のインビザラインは無理のない範囲で
妊娠中もインビザラインの治療は行えます。ただ、つわりの時期はマウスピースを装着できなくなったり、歯磨きが辛くなったりすることもあります。妊娠中は歯科医師と相談しながら、無理のない範囲でインビザライン治療、口腔ケアを行いましょう。
