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インビザラインのゴムかけとは?かけ方や注意点を解説

インビザラインは、マウスピース矯正の一つであり、目立たないのが特徴です。治療する中で少しずつ歯を動かしていくことができるのですが、治療過程の中で「ゴムかけ」と呼ばれる方法を取ることになります。

インビザラインのゴムかけとは何か、どういったことに注意すれば良いのかなどについて解説します。

インビザラインのゴムかけとは?

インビザラインのゴムかけとは、矯正で使うマウスピースに小さな突起状の装置やフックをつけてゴムをかけ、歯の移動を補助する治療です。上の歯と下の歯にゴムをかけ、動かしていくことになります。

使われるのは「エラスティック」や「顎間ゴム」と呼ばれる医療用ゴムです。歯を動かす距離などに合わせて選択するゴムの輪の大きさが変わります。太さは6mmや9mm、直径は5~10mmのゴムが使われることが多いです。太くて短いゴムほど引っ張る力が強いことから、高い効果が期待できます。

ゴムかけは、自分で行わなければなりません。そのため、インビザラインの治療を行う際には、正しいゴムかけの方法を理解し、適切に行っていく必要があります。

ゴムをかける方法

ゴムかけは最初からではなく、インビザラインの治療が中盤から後半にさしかかったあたりから開始することになります。なお、ゴムは毎日交換が必要です。

かけ方のポイントを確認しておきましょう。かけ方は大きく分けて2級ゴム、3級ゴム、クロスゴム(交叉ゴム)、垂直ゴムの4種類です。

2級ゴムは、上顎前出を矯正する際に必要になるものです。ゴムをかける際には、少し上顎側を後ろ側に引くように意識しましょう。

下顎前出を矯正する際に使われるのは、3級ゴムです。下顎側を後ろに引くようにするとやりやすいです。

クロスゴムは、左右に上下の歯の噛み合わせがずれる挟状咬合を矯正する際に使用されます。口の中でゴムかけするのは難しいため、先にマウスピースにゴムをかけてから装着すると良いでしょう。

垂直ゴムは、歯を噛み合わせても上下の前歯に隙間が開く開咬の矯正で使用されます。縦に垂直に取り付けることになるので、鏡を見ながら行えば難しいものではありません。

ゴムかけに関する注意点

インビザラインのゴムかけでは、いくつか注意すべきポイントがあります。以下の3つはしっかり確認しておいてください。

正しい装着方法を鏡で確認する

特に慣れるまでは鏡を使って正確にゴムかけを行っていくことが重要です。始めの位置は、うまくゴムをかけられず、苦戦してしまう方が多いです。

ですが、適切にゴムかけができないとインビザラインの治療期間が長引いてしまう可能性もあるので、しっかり行っていくことが重要です。

予備のゴムを携帯する

インビザラインの治療では、1日に20時間以上マウスピースを装着することになります。外出先でゴムが切れてしまったときのことを考え、常に予備のゴムを携帯しましょう。

痛みを感じたら歯科医師に相談する

ゴムかけを始めたばかりの時期は痛みを感じやすいです。ですが、しばらくしても痛みが良くならない場合や、耐えられない痛みが発生する場合は、一度歯科医師に相談することをおすすめします。何らかのトラブルが起こっている可能性があります。

ゴムかけがインビザラインの治療を左右する

インビザラインの治療では、適切にゴムかけを行っていくことにより効果的な治療が行えます。面倒に感じて行わずにいると、治療期間が大幅に長くなってしまうので注意しましょう。

マウスピースは食事の際などに取り外すことになりますが、再装着するたびに自分でゴムかけが必要です。慣れてくると鏡を見なくても簡単に行えるようになり、痛みも感じにくくなっていきます。

わからないことなどがあれば、歯科医師に確認しながら正しく継続してみてください。