歯周病とは
歯の病気の代表的なものに、むし歯と歯周病があります。むし歯は歯そのものが破壊される病気ですが、歯周病は歯を“支えるまわりの組織(歯周組織)”に起こる病気です。
自分で気がつかない軽い歯周病を含めると、40歳以上の成人のうち、5人に4人以上が歯周病にかかっているといわれ、歯周病は歯を失う最も大きな原因となっています。
歯周病はなぜ起こるのか?
歯周組織は歯肉(歯ぐき)と歯を支える骨組織(歯槽骨)、歯の根元(歯根)をおおうセメント質、歯根と歯槽骨をつなぐ歯根膜からなり、歯を正しい位置にしっかり付着・固定するための強固な構造を備えています。
しかし、歯磨きが不十分で、歯と歯肉の間に細菌が住み着いてプラーク(歯垢)がたまると、そこに炎症が引き起こされます。これが歯周病の始まりです。
歯周病が進行すると・・・
初めは自覚症状がなく、鏡で見ても気がつきませんが、そのうち歯肉が赤くなったり腫れたりします。
プラークが固まって歯石になると、自分では取り除きにくくなって歯周病が悪化し、歯と歯肉が付着している部分にすき間(歯周ポケット)ができます。
さらに炎症が歯肉の内部に進行すると、歯根膜や歯槽骨が破壊されて、歯を固定する力がだんだん弱くなります。この状態のまま放っておくと、ついには歯を失うことになります。
歯周病とインプラントの関係性
よく患者様からの質問で「インプラントはどれくらい持ちますか?」と聞かれますが、実際インプラントが問題なく10年使える可能性が約95%、20年で90%以上という残存率が一般的といわれ、ほぼ一生使えるといえるでしょう。
それよりも、歯周病などの原因によるトラブルの方が心配です。しっかりと歯みがきを行い、定期的なメンテナンスはしっかりと行いましょう。